ネクスト・タイム・ユー・シー・ミー (Next Time You See Me)は、アール・フォレストとビル・ハーヴィーが作詞・作曲し、1956年にジュニア・パーカーが当時の芸名リトル・ジュニア・パーカー名義で最初にレコーディングした楽曲である 。パーカーがデューク・レコードと契約後初めてチャート入りした楽曲であり、彼にとってR&B、ポップス両方のチャートで最も大きな成功を収めた楽曲の一つである。「ネクスト・タイム・ユー・シー・ミー」は、グレイトフル・デッドなど様々なアーティストによって演奏、レコーディングがされている。
オリジナル・バージョン
「ネクスト・タイム・ユー・シー・ミー」はミッドテンポの12小節ブルースのシャッフルであり、途中ブレイクが入る。ホーンが効いたリズム・セクションがパーカーの滑らかなヴォーカルを盛り立てる。他のジュニア・パーカーの楽曲の多くと同じく、「"標準的なブルースと比較してよりメロディアスである"」。シンガー、音楽ライターのビリー・ヴェラはパーカーのアプローチを以下のように解説している:
ホーン・セクションは、バンド・リーダーのビル・ハーヴィーがテナー・サックス、ジョー・スコットがトランペット、プルーマ・デイヴィスがトロンボーンという面々で、ピアノはコニー・マクブッカー、パット・ヘアがギター、ハンプ・シモンズがベース、ソニー・フリーマンがドラムスを務めた。(「The Blues Discography 1943-1970 The Classic Years」には、ギターはフロイド・マーフィーと記されている。)
この曲は次のコーラスで始まる:
リリースとチャート・アクション
1957年、デューク・レコードは「ネクスト・タイム・ユー・シー・ミー」をシングルとしてリリースした。B面は「マイ・ドリー・ビー」であった。この曲はビルボード誌のR&Bチャートの5位、そしてHot 100チャートの74位を記録した。『Junior's Blues: The Duke Recordings, Vol. 1』(1992年)を始め、複数のパーカーのコンピレーション・アルバムに収録されている。
リメイク
パーカーは、1969年のアルバム『Blues Man』でこの曲を再度取り上げている。レコーディングは、同年ニューヨークで行なわれた。
カバー・バージョン
グレイトフル・デッドによるバージョン
「ネクスト・タイム・ユー・シー・ミー」は、グレイトフル・デッドの結成時にロン・"ピッグペン"・マッカーナンが持ち込んだブルース、R&Bの楽曲のうちのひとつであった。マッカーナンがヴォーカルとハーモニカを担当し、1967年にはコンサートにおけるレパートリーとなっていた。
バンドの本を執筆したオリヴァー・トレーガーによると、彼らは2つの異なるバージョンを演奏していた。彼の説明によるとそのひとつは、ドライヴ感のあるアップテンポな演奏、もうひとつはよりレアで哀愁を感じさせるテイクで、(ジェリー・)ガルシアとのデュエットとして歌われた。
彼らは1970年代初頭にしばしばこの曲を演奏し、『Hundred Year Hall』(1972年4月26日録音)、『Europe '72 Volume 2』(1972年4月14日録音)、そして『Rockin' the Rhein with the Grateful Dead』(1972年4月24日録音)といったアルバムに収録された。
その他のバージョン
「ネクスト・タイム・ユー・シー・ミー」はジャンルを超えた幅広いアーティストによってレコーディングされている。
脚注
外部リンク
- 「ネクスト・タイム・ユー・シー・ミー」のカバー・バージョン・リスト(Secondhandsongs)




