浜町アーケード停留場(はまのまちアーケードていりゅうじょう、浜町アーケード電停)は、長崎県長崎市にある長崎電気軌道蛍茶屋支線の停留場である。駅番号は36。2号・4号・5号各系統が停車する。
元々は西浜町停留場の一部で、「アーケード入口」の副称が与えられていた蛍茶屋支線のホームが2018年に独立したものである。
歴史
1920年開業の西浜町停留場に増設されたホームが。アーケード入口側の乗り場が設けられた時期は不詳だが、長崎電軌軌道によると1921年から1933年ごろとされる。
当時設定されていた系統で両方の乗り場を経由するものは存在しなかったという。1945年(昭和20年)11月、同年の長崎市への原子爆弾投下から復旧した際に、西浜町停留場の両方の乗り場を経由し運行されたとみられる。
以降も長らく西浜町停留場(アーケード入口)として供用されていたが、2018年に他停留場の改称と合わせ独立した。なお、改称以前においても互いの乗り場の間は1区間として扱われていたため、一方の乗り場からもう一方の乗り場まで乗車した場合も運賃を支払わねばならなかった。
年表
- 1920年(大正9年)12月25日:築町 - 古町間開通に伴い、西浜町停留場の一部として開業。
- 1945年(昭和20年)
- 8月9日:原爆投下により全線不通。
- 11月25日:蛍茶屋線が復旧。
- 2009年(平成21年)3月15日:3方分岐部分の軌道かさ上げ工事が竣工。
- 2010年(平成22年)3月15日:アーケード入口側の乗り場を改修。
- 2018年(平成30年)8月1日:アーケード入口側の乗り場を浜町アーケード停留場として独立・改称。
構造
併用軌道区間にあり、信号交差点の蛍茶屋寄りにホームが2面設けられている。この2面は斜向かいにずれて位置していて、交差点側から見て手前に蛍茶屋方面行き、奥に新地中華街方面行きのホームがある。蛍茶屋方面行きは中島川に面し、新地中華街方面行きはホーム長が1両分しかない。
交差点を挟んで西側に西浜町停留場のホームがある。
利用状況
長崎電軌軌道の調査によると1日の乗降客数は以下の通り。
- 2015年 - 3,800人(西浜町停留場アーケード入口乗り物として)
周辺
- 長崎バス・長崎県営バス「中央橋」バス停
- ドン・キホーテ浜町店
- TSUTAYA遊ING浜町店
隣の停留場
- 長崎電気軌道
- 蛍茶屋支線
- 西浜町停留場 (32) - 浜町アーケード停留場 (36) - めがね橋停留場 (37)
脚注
参考文献
- 今尾恵介(監修)『日本鉄道旅行地図帳』 12 九州沖縄、新潮社、2009年。ISBN 978-4-10-790030-2。
- 川島令三『全国鉄道事情大研究』 九州篇 2、草思社、2007年。ISBN 978-4-7942-1562-8。
- 川島令三『四国・九州ライン 全線・全駅・全配線』 第5巻 長崎・佐賀エリア、講談社〈【図説】 日本の鉄道〉、2013年。ISBN 978-4-06-295161-6。
- 田栗優一『長崎「電車」が走る街今昔』JTBパブリッシング〈JTBキャンブックス〉、2005年。ISBN 4-533-05987-2。
- 田栗優一、宮川浩一『長崎のチンチン電車』葦書房、2000年。ISBN 4-7512-0764-4。
- 長崎電気軌道株式会社『長崎電気軌道100年史』2016年。
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧




